03.25
生産者になる旅<ナオライと旅する瀬戸内>
生産者と出会い、語り合い、体験する、2泊3日の旅。
この旅は、島とレモンと酒とここで生きる人の物語。
「生産者になる旅」と名付けたのは、主役であり、旅の案内人であるナオライ株式会社(広島県呉市)社長の三宅紘一郎さんです。ここには、生産者と消費者の壁を溶かしたい、というナオライの強い思いが込められています。
これは、絶景をご案内し、美味しいお食事の後、ゆったりと温泉でくつろいでいただく、そんな“おもてなし”の旅ではありません。生産者と一緒に農作業を体験し、食事を作り、食卓を囲む。街を案内してもらい、歴史や背景を知る。地域の人と語り合い、共に考えるといった、ここでしか出来ない体験をご提供します。
ナオライ
ナオライ株式会社は、2015年に瀬戸内の小さな離島、広島県呉市の三角(みかど)島で創業した酒造会社です。日本酒の多様で豊かな文化を守るため、海に囲まれた自然豊かな環境で農薬を使わずにレモンを育て、日本酒をベースとした全く新しいお酒を開発してきました。
日本酒から高純度のアルコールを抽出する「低温浄溜(じょうりゅう)」という独自製法で造るお酒「浄酎」は、中小の酒蔵とパートナーシップを組み、提携する各酒蔵の個性を生かした酒造りを目指しています。
この旅では、浄酎にレモンの皮で香りづけをした「琥珀浄酎(こはくじょうちゅう)」をテーマに、生産者になったつもりでさまざまな体験をしていただきます。また、ナオライが拠点とする久比では、地域の人々とも交流し、ナオライや地域の人が取り組む街づくりにも触れていただきます。
自然と調和した「農」、未来から見ても良しとされる「五方良し」の事業とは。日本酒業界の未来、限界集落の街づくりとは。たくさん語り合いましょう。
旅のポイント
レモン畑で農作業とティータイム
お揃いの作業服を着て、農作業を体験します。
農薬を使用しないナオライの畑では、レモンの木と草が共生しており、草をかき分けながら登っていきます。ナオライが「音楽ホール」と呼ぶ久比の畑は、美しい眺望と緑に囲まれ、生命の力を感じることができます。草刈りなどの手入れを体験した後は、対岸の三角島を眺めながら、レモン畑でティータイムです。
「まめな」での宿泊とレモンバーでの語らい
ホテルではなく、三宅さんが代表理事を務める一般社団法人「まめな」の施設に宿泊します。
まめなは、久比を拠点に「くらしを、自分たちの手に取り戻す」ことをミッションとした多角的な取り組みに挑戦する仲間たちの有機的な集まりです。ここは訪問者と地域の方が集う居心地のいい場所です。一つ釜の飯を食べる大家族のような感覚で、食事の準備も皆でするのが習わし。夜は、レモンバーでお酒を片手に地域の方と語り合いましょう。
田んぼで苗付け体験とカレーづくり
ナオライのパートナーであり、浄酎の原料となるお米を栽培するタナベファーム(広島県神石郡 神石高原町)を訪問します。
タナベファームは有機栽培の先駆者で、国内外での人材育成や街づくりにも力を入れている農家です。自然の力を生かして育てられたお米は”免疫力”が高く、日本酒製造の発酵時に高い熱を放ちます。ナオライが使用するのは、酒米ではなく普通米。限りなく玄米に近い形で廃棄量を減らし、栄養価を残しています。
ランチは、タナベファームのお米でカレー作りに挑戦します。
「浄酎」の浄溜所(酒蔵)見学と試飲
旅の締めくくりは、浄酎を製造しているナオライの浄溜所の見学とお酒の試飲です。
かつては日本酒が造られていた酒蔵に、今は浄酎の樽が並んでいます。タナベファームのお米を使って、ナオライが提携する5つの酒蔵で日本酒に醸造されます。ここでは、その日本酒を浄溜し、ウィスキーのように樽の中で年数を重ねて熟成します。樽から汲み上げたお酒を試飲したら、酒蔵ごとの味の違いに驚かれることでしょう。
旅の案内人
三宅 紘一郎さん(ナオライ株式会社 代表取締役)
1983年生まれ広島県呉市出身。
親族に酒蔵関係者が多く、20代の9年間を上海で過ごし日本酒を売り歩く。実は下戸だが、日本酒は大好き。2015年、瀬戸内海の離島・三角島、久比を拠点に、多様で豊かな日本酒文化を未来に引き継ぎたいとの想いから、ナオライ株式会社を設立。日本酒を通じて「人、自然、微生物、すべての命が尊重され調和されている醸された世の中」の実現を目指す。
ツアーのご案内
「ナオライ」と旅する瀬戸内 2泊3日の旅
◆旅行期間:2023年5月13日(土)・14日(日)
◆旅行代金:お一人様 34,800円~41,800円
◆問い合わせ:株式会社読売旅行 西日本販売センター
電話 050-3133-4343(受付時間:09時30分~17時30分、月曜~日曜/祝日は休み)
FAX 06-6363-7170